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執筆者の写真渡邉誠友

竹皮を染める。

てしごと屋 雅では畳表が染色してある日光下駄も良く売れます。


「畳表」=「竹皮で編んだ草履」なのですが、今回はこの竹皮を染めていきたいと思います。


天然の竹皮

↑上が天然の竹皮(竹の子の皮)です。

真竹の変種で黒い斑点が少ないのが特徴です。


日本では九州の極一部でしか採れない「幻の竹皮」とも言われています。


天然の竹皮を細く裂いたもの

そしてそれを一本一本細く裂いていって・・・。


衣装ケースに貯まった竹皮

衣装ケースいっぱいになるまで裂き続けます。


これがかなり大変なのです・・・。

大体いつも約1.5kg程裂くのですが全部で3時間位かかります。


草履編みには適さない部分の竹皮

そして↑上のは草履を編むのには適していない部分の竹皮です。

黒い斑点が多い部分や皮が厚すぎたり薄すぎたりするものは除きます。


しかし捨てはしません。

別の用途で使おうと思い、全て取って置いてあります。


寸胴鍋に染料を入れる

そしてお次は寸胴鍋に70度位のお湯を溜めて、そこに染料を入れていきます。

今回は紫の染料を使用。


染料が入った寸胴鍋に竹皮を入れる

竹皮を入れて約1時間。


染まってきた竹皮

鮮やかに染まります。


紫に染め上がった竹皮

あとは色止めをして完了です。


今回は紫に染めましたが、赤でも青でも黒でも茶でも、何色にでも染める事が出来ます。

同じ要領で藍染にする事も可能です。


下駄を履いた時にチラッと鮮やかな色が見えるのもオシャレだと思います。

脱いだ時にもパッと玄関で目立ちますね。




日光下駄工房 てしごと屋 雅

渡邉誠友

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